柿木将棋4(PlayStation2)

将棋ソフト
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対応機種PlayStation2
発売元アスキー
発売日2000年3月4日
最高棋力激指15の初段【60分/125手】
特記事項・詰将棋100題収録
・古棋譜7つ収録

※【】内は23局行った際の1局における消費時間と手数の平均
※詰将棋と古棋譜はPS1の柿木将棋2に収録されてるものと同じ

目次

柿木将棋4とは


柿木将棋は世界コンピュータ将棋選手権に第1回大会(1990年12月)から参加するコンピュータ将棋の古豪。

この時期の柿木将棋は、世界コンピュータ将棋選手権ではまだまだ強豪の一角ではありましたが、ベスト8の一角という感じだった気もします。参考までに2000年12月開催の第10回大会での成績は47チーム中5位。

しかし、同一マシンで競う1999年6月開催の第1回コンピュータ将棋王者決定戦では、YSSやIS将棋などを倒して優勝しています。


主な機能


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「対局」COMのレベルはLEVEL1~7まで。戦型指定有。
「盤面編集」任意の局面を作成し、COMを相手に指し継ぐことが出来る。
「設定」盤駒の種類やサウンドの選択、持ち時間の設定など。
「ロード」棋譜などセーブデータや、詰将棋問題、古棋譜のロード。
「セーブ」対局棋譜や学習内容をセーブ。
「棋譜の再現」対局直後に棋譜を再現できる。


柿木将棋4の棋力


棋力の検証


さて、気になる柿木将棋4の強さですが、私が強い又は強くないと言っても私以外の人には通じませんので、客観性を重視して、柿木将棋4の最強レベル(LEVEL7)と激指15と対戦させてみました。

対激指15の二段 → 柿木将棋の2勝6敗【約61分/121手】
対激指15の初段+ → 柿木将棋の1勝7敗【約58分/119手】
対激指15の初段 → 柿木将棋の4勝3敗1分【約61分/138手】
※【】内は消費時間と手数の1局平均、引分局は除外


上の結果から、柿木将棋の最高棋力は激指15初段相当と考えるのが妥当だと思います。


気付いたこと


●メジャー戦型の定跡は一通り入っている
メジャー戦型の定跡は当時の定跡手順が20~30手ほど入っています。但し、あとで書きますが、横歩取りに関しては13手で必敗形になる手順も定跡として認知しているようです。

●9手詰め以下はほぼ確実に詰ます
9手詰めを外したところは見ませんでした。13手詰めや15手詰めを詰ましたこともありました。

●千日手を認識する
千日手は認識できるようです。


古棋譜と詰将棋について


収録されている江戸時代の古棋譜は、PS版柿木将棋2に収録されているものと同じです。

詰将棋の方も問題NOが下一桁「1」のものを、PS版柿木将棋2のものと照らし合わせたところ、全て同じ問題でした。


学習機能について


コンピュータがユーザーの指し筋を覚えて強くなるというのを売りにしているのですが、その学習機能の使い方がよくわかりません。

説明書にもその使い方がほとんど説明されていません。私もLEVEL7を激指15の初段+と100局ほど戦わせたら、その強さに近づくのだろうかと、その狂気の沙汰を実行してみようと本気で考えていたのですが、まずやり方が分からないのでどうしようもありません。

起動するときに必ず学習内容を自動的にロードするので、対局が終わるたびに学習をセーブする必要があるのだろうかなどと考えても見たのですが、その際は必ず「以前のデータが消去されます」といった旨のメッセージが出てきて、早い話、何をどうやっていいのかわからないのです。そうかといって、対局が終わった後に自動でセーブされているわけでもなさそうですし。

それで、前述したコンピュータが13手で必敗形になる定跡手順があるのですが、その局面を出現させて、最後まで指させては学習をセーブして、さらに学習をロードして、再びその局面を引くまで頑張り、その局面が出たら最後まで対局する、といったルーチンを繰り返してみました。

柿木4横歩取り自爆

上の局面ですが、横歩取りの普通の手順でたどり着く局面。画面にあるCOMの13手▲23歩打が普通ではない悪手。

この後、△33角▲34飛△87歩成と進行するのですが、と金を作られて初めて柿木将棋は必敗形になっていることを自覚します。(形勢判断表示が白から赤になる)

それを上述のルーチンで5回ほど学習させたのですが、そもそも14手△33角と指されても必敗形に気付いてないのだから、何遍学習させても改善されることはありませんでした。

要は自らが悪手を認めることが出来ない限り、改善もできないのだろうから、正しいやり方で学習させたとしても、大して強くはならないのだろうという結論です。


総評


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私はPS2の将棋ソフトで遊んだのは、今回、この柿木将棋4で遊んだのが初めてです。

正直な感想を書きますと、柿木将棋2と比べて、単にソフトを動かすマシンのパワーが劇的に上がっただけではないかと思ったのが本音。消費時間こそ半分になったのですが、指し手の強さは柿木将棋2と変わらないからです。

これが発売された当時、柿木将棋2を持ってなかった人と、持っていた人とでは、満足感が随分と違ったのではないかと思います。(持ってなかった人にとっては、たぶん、それなりに良ソフト)

その2作品は、指し手が少しは違うのかもしれませんが、強さは大体同じくらいで、オマケの詰将棋も同じ問題で、COMの消費時間が短縮されたことだけが決定的な違い。

最近初めて遊んだ私は、そんなに強いソフトであることを望んでいなかったのですが、柿木将棋2と比べると少しは強くなっているだろうと思っていたので、少し期待外れでした。(二段くらいあると良い練習相手になると考えていた)

これよりも1年以上前に発売されているPS版東大将棋は1局30分程度の消費時間で(柿木将棋4の半分)、この柿木将棋4と同じくらいの強さだったことを考えると、やはり、詰将棋などのオマケは一新していた方が良かったのではないかと思ったりしましたが、20年前のソフトにそれを言っても仕方がありません。

以上が最近遊んだ私の率直な感想です。

なお、私自身も何局か指したのですが、私の棋力でも終盤で逆転は普通に可能ですし、絶対に勝つという断固たる決断があれば、ほとんど負けることはありません。詰将棋力だけは柿木将棋4の方が上なので、そこだけが要注意で、わが道を行く寄せ合いを挑まず、ケチな手でポイントを稼ぐ指し方をやってればほとんど負けることはありませんでした。


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