
対応機種 | PlayStation |
---|---|
発売元 | エレクトロニック・アーツ・ビクター |
発売日 | 1995年年11月17日 |
最高棋力 | 激指15の9級【75分/105手】 |
特記事項 | ・棋譜読み上げ音声あり |
※【】内は40局行った際の1局における消費時間と手数の平均
目次
戦略将棋とは
引用元:本製品パッケージ裏面将棋が強くなりたい人へ贈る、対局しながら「定跡」が学べるまったく新しい将棋ゲームです。攻め構えのあらゆる戦法をマスターして、天下統一を目指します。
主な機能

【対局】COMのレベルは7段階。定跡手順からの指定局面戦も可能。
【天下統一】天下統一を阻む7人のキャラとの対局。
【勝敗帳】対局モードにおけるユーザーの成績が記録されている。
【棋跡台帳】対局モードで保存した棋譜がここにある。
戦略将棋の棋力
棋力の検証
戦略将棋の棋力を知るために、激指15と対局させてみました。
結果は下の通り。
対激指15の10級 → 戦略の8勝1敗1分
対激指15の9級 → 戦略の5勝5敗
対激指15の8級 → 戦略の4勝6敗
対激指15の7級 → 戦略の2勝8敗
対局の詳細(←クリックで表示)
対激指15の10級
対激指15の9級
対激指15の8級
対激指15の7級
先手 | 勝者 | 時間 | 手数 |
---|---|---|---|
激指 | 戦略 | 72分 | 90手 |
激指 | 戦略 | 65分 | 108手 |
激指 | 戦略 | 30分 | 72手 |
激指 | 戦略 | 12分 | 70手 |
激指 | 戦略 | 123分 | 98手 |
戦略 | 戦略 | 48分 | 79手 |
戦略 | 戦略 | 126分 | 179手 |
戦略 | 激指 | 25分 | 84手 |
戦略 | 引分 | 417分 | 236手 |
戦略 | 戦略 | 24分 | 67手 |
対激指15の9級
先手 | 勝者 | 時間 | 手数 |
---|---|---|---|
激指 | 激指 | 157分 | 133手 |
激指 | 激指 | 53分 | 107手 |
激指 | 激指 | 93分 | 95手 |
激指 | 戦略 | 123分 | 144手 |
激指 | 戦略 | 92分 | 112手 |
戦略 | 激指 | 92分 | 112手 |
戦略 | 戦略 | 190分 | 95手 |
戦略 | 戦略 | 87分 | 123手 |
戦略 | 戦略 | 87分 | 107手 |
戦略 | 激指 | 95分 | 146手 |
対激指15の8級
先手 | 勝者 | 時間 | 手数 |
---|---|---|---|
激指 | 激指 | 39分 | 105手 |
激指 | 戦略 | 76分 | 148手 |
激指 | 激指 | 84分 | 89手 |
激指 | 激指 | 6分 | 33手 |
激指 | 激指 | 41分 | 69手 |
戦略 | 激指 | 50分 | 94手 |
戦略 | 戦略 | 197分 | 163手 |
戦略 | 戦略 | 54分 | 99手 |
戦略 | 戦略 | 97分 | 107手 |
戦略 | 激指 | 106分 | 70手 |
対激指15の7級
先手 | 勝者 | 時間 | 手数 |
---|---|---|---|
激指 | 激指 | 134分 | 115手 |
激指 | 激指 | 54分 | 93手 |
激指 | 激指 | 74分 | 133手 |
激指 | 激指 | 38分 | 95手 |
激指 | 激指 | 54分 | 109手 |
戦略 | 激指 | 30分 | 106手 |
戦略 | 激指 | 39分 | 138手 |
戦略 | 戦略 | 88分 | 133手 |
戦略 | 戦略 | 30分 | 81手 |
戦略 | 激指 | 27分 | 96手 |
上の結果より戦略将棋の最強レベルである「レベル7」は、激指15の8級に近いと思うのですが、負け越していることや、7級との対戦成績を考慮すると、激指15の9級相当とするのが妥当でしょうか。
なお、1局における消費時間の平均は75分、手数の平均は105手でした。(引分局は含まず)
最長時間は197分(163手)、最短時間は6分(33手)でした。
ただし、平均消費時間に含めなかった引分局は417分(216手)と恐ろしいことになっていました。
気付いたこと
●5手詰は見逃さない
コンピュータはユーザー玉が5手詰以下になっていると詰ましてくるようです。7手詰や9手詰もすぐに発見することもありましたが、7手詰を見逃した局面も何度もありました。
●自玉の3手詰が見えてない
相手玉の5手詰が見えている一方で、自玉の3手詰めは見えていないようです。頓死しているところを何度も見ました。
●筋違い角を好む
3手目角交換や4手目角交換からの筋違い角が好みのようです。一方で、横歩取りは一度も見ませんでしたし、相掛かりも見なかった気がします。コンピュータ将棋にありがちなガチの居飛車ではなく、むしろ、半分くらいは飛車を振ってました。
総評

レベル1とレベル7の違いがよくわかりませんでした・・。レベル1も結構時間を使います・・。
タイトル画面表示前の演出はどこぞのおっさんのアップ画像が出てくる謎演出ですが、写真のような画像やポリゴン処理を駆使していて、グラフィック班の技術は当時のほかの将棋ソフトに負けてないことは伝わってきます。一方で対局盤面の駒文字はあまり見易くないような気もします。
セールスポイントの戦型指定は、用意されている数十種類の定跡手順を好きな局面から指し継ぐことが出来るというもの。これは当時の家庭用ゲーム機の将棋ソフトとしては画期的なもので、使う人によっては良い機能だったのかもしれません。
私がこの戦略将棋を購入したのは発売から1~2年後のことで、すでにもっと強い将棋ソフトを何本も持っていたためか、実は遊んだ記憶がほとんどありません。
他のソフトと比べた時に、棋力と消費時間との相関関係が優劣を分ける大きなポイントとなっていたのだろうと思います。
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