スーパー将棋2(スーパーファミコン)

将棋ソフト
スーパー将棋2-1

対応機種スーパーファミコン
発売元アイマックス
発売日1994年6月17日
最高棋力激指15の7級【59分/118手】
特記事項・6万手の定跡データを搭載

※【】内は50局行った際の1局における消費時間と手数の平均

目次

スーパー将棋2とは


大好評「スーパー将棋」第2弾!
大容量12メガロムに6万手を超える定跡データを搭載!コンピュータの思考を大刷新!さらに豊かな指し手で攻めてきます!

引用元:本製品パッケージ裏面


主な機能


スーパー将棋2-2

【対局】CPUの強さは弱・並・強の三段階。駒落ち、時間設定も可能
【将棋番付】規定の条件で棋力を診断
【将棋全国選手権】県予選準決勝から始まり全国制覇を目指す
【各種設定】音声、音楽、駒の種類などを設定できる


スーパー将棋2の棋力


棋力の検証


スーパー将棋2の最強レベルである「強」はどのくらいの棋力なのか、いつものように激指15と対戦させてみました。結果を激指15のレート戦成績表風にまとめたのが下の表。

AIshogi19-2.jpg

対戦相手が「激指<居飛車>」だったり、「激指<全戦型>」だったりするのは、最初の14局までは激指レート戦10級スタートでやっていたところ、レトロフリークのオーバークロック機能(4倍速)を使っても時間切れを起こしたため、その後は全て通常対局で「激指<全戦型>」と対戦させました。

対10級 9勝1敗0分(勝率0.900)
対9級 10勝0敗0分(勝率1.000)
対8級 8勝2敗0分(勝率0.800)
対7級 5勝5敗0分(勝率0.500)
対6級 2勝8敗0分(勝率0.200)

上の結果より、スーパー将棋2の最強レベル「強」は激指15の7級相当の棋力であることが判りました。

1局における消費時間の平均は59分29秒。

最長時間は2時間26分53秒(141手)、最短時間は7分16秒(39手)でした。


気付いたこと


7手詰め以下は確実に詰ます
7手詰め以下を逃しているのは見ませんでした。しかし、9手詰め以上を逃すのは何度も見ました。

定跡手順を少しだけ知っている
5手くらいで自力で考え出すようになるのもよくあることですが、長い時には30手弱までノータイムで指すこともありました。平均するとアバウトで10手前後でしょうか。初手▲56歩からの中飛車を指した時はサプライズでした。初手▲56歩~▲58飛でノータイム指しは終了してましたけど。他にも鬼殺しもやってましたが、6~7手でノータイム指しが終了して、単なる桂馬の高跳び歩の餌食となるのが常でした。

飛車を大好き
スーパー将棋2は馬よりも飛車くらいの感覚なのだろうと思いました。とにかく飛車を好き。一方で金銀との二枚替えならば大駒を切る感覚も持ち合わせているようです。


将棋番付と将棋全国選手権について


将棋番付は序ノ口から始まって、1場所5試合を戦い自分の番付を上げていくというもの。
スーパー将棋2-3

将棋全国選手権は県大会予選準決勝から始まって、全国大会優勝を目指すというもの。
スーパー将棋2-4

対局モードだけだと味気ないので、ユーザーを楽しませようとする工夫です。

戦績がオートセーブで残り、コンピュータはこちらが初手からよほど特殊なことをしない限りはワンパターンではないので、それなりに楽しめます。


総評


スーパー将棋2-5

私はこのソフトを発売から1年くらい経った日に購入した記憶があります。

やり込んだ記憶はないのですが、当時、推定で将棋倶楽部24の13級程度の棋力だった私でも最強レベルに一発を入れていたような気はします。

今回の検証で当時としては特別強いわけでもないのですが、弱いわけでもない並レベルの棋力であったことが判明しました。ゲームの雰囲気は将棋ゲームの中では明るく作られている方だと思います。

音楽やグラフィックはなかなか良い出来です。一方で銀と龍、成桂と成銀の区別は判別し難い気もしましたけど。

興味深く思ったことは、このソフトの発売から3年後にアイマックスはプレイステーション用の将棋ソフトとして「アイマックス将棋Ⅱ」という作品を出しているのですが、そちらの方が詰将棋力は2手長く読めるようになっていたにもかかわらず、総合棋力はこのスーパー将棋2と変わらなかったことです。

そういうのは他のシリーズでもありがちで、詰将棋力を生かすには相手玉を寄り筋に追い込むための序・中・終盤力が必要であるとつくづく思った次第。

あと、このソフトは一つしか狙いのない大駒打ちをやる癖があるのですが(ひとつしか狙いが無いので簡単に受けられる)、意外に粘り強かったりはします。

粘り強いと言っても有段の棋力がある人ならばすぐに振り切ることはできます。しかし、7手詰め以下は確実に詰ましてくるので自玉が寄りそうな形になる斬り合いだけは注意しましょう。

コンピュータの考慮時間は今の将棋ソフトに比べると長いのですが、レトロフリークで正常に動きますので4倍速で時間短縮することは可能。級位の方の練習相手に良さそうです。



スーパー将棋2
アイマックス 1994年6月17日
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