
対応機種 | ファミリーコンピュータ |
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発売元 | SNK |
発売日 | 1988年9月2日 |
最高棋力 | 激指15の10級【10分0秒/93手】 |
特記事項 | ・詰将棋を20題ほど収録 ・キャラにより指筋が変わる |
※【】内は50局行った際の1局における消費時間と手数の平均
目次
ファミコン名人戦とは
本製品パッケージ裏面より引用手ごたえ最強。きわめつけの実力派。
SNK「ファミコン名人戦」。今までのファミコン将棋で最強の強さに自信があります。コンピュータの思考は手ごたえ充分。白熱した対局に思わず力が入る。本格派の将棋が、十分に味わえます。
もう、イライラ待たせません。
コンピュータの思考時間が、きわめて短い。待ち時間がスピーディー。もう、あなたをイライラさせません。だから対局に熱中、腕に磨きがかかります。
主な機能

【本将棋】様々なキャラを選んで対局できる。駒落ち可。レベル設定はない。
【詰将棋】3~7手詰めを約20問ほど収録。
【リーグ戦】A級・B級・C級に参加してリーグ戦。A級で全勝すると名人登場。
【再現】最後に行った対局または詰将棋がオートセーブされて再現できる。
ファミコン名人戦の棋力
棋力の検証
ファミコン名人戦はどのくらいの棋力があるのか、最強と思われる坂西名人に激指15レート戦を闘ってもらいました。
10級(600点)スタート

最高レート 639点(10級 4局目で到達)
最終レート 539点(11級)
対9級 1勝3敗0分(勝率0.250)
対10級 17勝15敗0分(勝率0.531)
対11級 3勝9敗1分(勝率0.250)
対12級 1勝0敗0分(勝率1.000)
平均消費時間は10分ちょうどで、平均手数は93手。
消費時間最長は27分50秒(130手)、消費時間最短は1分54秒(47手)。
11級には負け越しているのですが、10級には勝ち越しているため、ファミコン名人戦の棋力は激指15の10級相当だと判断します。
画像の成績表を見ると矢倉戦法が多いのですが、坂西名人は100%の確率で初手から一目散に矢倉囲いを目指します。原始棒銀対策だと思われます。
なお、普通に対局させると時間が足りないこともあるため、レトロフリークのオーバークロック機能4倍速を使いました。
気付いたこと
●7手詰めまでは何とか詰ます模様
7手詰め以下を見落としたのは見ませんでした。ただし、7手詰めも即指ではなく、少し時間を使ってました。9手詰めは見落としていたのを確認しました。
●千日手の概念はない
この将棋ソフトに限らず、当時の将棋ソフトに千日手の概念はなかったようです。
●攻略手順はたぶん可能
同じ投了図は意外に少なく50局のうち7局のみ。しかし、3連続で同じ棋譜が出現したこともありました。
総評

今回、初めてファミコン名人戦で遊びました。
森田将棋と比べると少し弱いですが、その分、指し手は早いです。キャラごとに指し手が変わり、その数も多い点は評価すべきポイント。グラフィックはキャラに表情を付けていたり、大きなキャラが動いたりして、ファミコンソフトとしては頑張っている方だと思います。
リーグ戦A級を原始棒銀でやってみたのですが、コンピュータは矢倉囲いなどで棒銀対策をやってくるため、簡単に銀を成り込めるわけではなく、突破するためには少しばかりのひねった構想が必要でした。
初見だと坂西名人には原始棒銀が通用しないため、確かにラストボスとしてはふさわしいです。ただし、終盤はこちらの玉に詰みが無い限りはボロボロ。
詰将棋は収録されているだけでも嬉しいオマケなのですが、必ず駒余りするものがあったりして、まあそれは些細なことですが、出題はランダムになっていて超低確率でしか出現しない問題もあります。ユーザーにどのような反応を期待したのだろうかと謎でした。
それから、対局中にスタートボタンを押してしまうと、対局が無かったことにされてメニュー画面に飛ばされます。うかつにボタン操作も間違うことが出来ない、おそろしいやっちゃと思ってしまった次第。
攻め方を原始棒銀くらいしか知らない初級者の方には、良い練習相手になると思います。
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