激指

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新 刊

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最近は思うところがありまして、このブログも更新が滞っております。

それはさておき、将棋自体はやってます。主に将棋クエストで対局してることが多いのですが、最近は古い激指を相手に遊んでいます。

おおっと、ここで問題です。
下の局面、先手の最善手は何でしょう?
ノーヒント、難問です。答えはこの記事の終わりの方に書きます。

激指4との対局68手

さて話を戻しますが、ネット将棋はソフト指しが多いため、そういう輩が少しでも減りそうな将棋クエストの5分でやってるのですが、5分切れ負けだと将棋の醍醐味である「考える」楽しさを味わえません。考えても良いのですが、考えると今度は将棋の醍醐味のもう一つである「勝つ」という喜びを味わえません。考えると時間切れで負けるからです。

勝つためにはパッパと目移りした手を迷わず指すしかないのですが、年のせいで思考の瞬発力が衰えているのか、それともソフト指しという名のクズ達のせいでデフレが進行しているのか、昔よりも100点以上レート落として指している状況。

ネット将棋は同じサイトの同じ段級位でも数年が経過すると昇級昇段の難易度が変わるため、数年のブランクがあると、ネット将棋で自分の棋力が上がったのか、下がったのか、変わってないのかを判断するのが難しくなります。

そこで役に立つのが将棋ソフト激指です。激指の強さは同じナンバリングなら今も昔もいつまで経っても同じ強さなので、そのレーティング戦を20局くらいやれば、自分の棋力が上がったのか否かがすぐに分かります。

将棋ファンならば一本は持っておいた方が絶対に良いです。もちろんWINDOWS版を。

私は10本(10種類)持っているのですが、そこまで持つ必要はありません。しかし、3種類くらいあると便利ではあります。激指のレーティング戦は同じナンバリングの同じ段級位だと、100局も200局もやっていると同じ局面に遭遇する確率が上がってくるからです。

昔のテレビゲームのように攻略パターンを一つ見つけると完全攻略とか、そんな単純なものではないのですが、500局もやってると同じ手順で勝てる展開が多くなり、こちらの思考が停止してしまうため、もはや練習相手になりません。

3種類くらい持っておくと、攻略パターンが見えてくるようになったら、別の激指に切り替えて遊べば問題無し。

私は「1」「4」「7」を相手に練習しています。なぜならば、「1」は最高レベルと互角に戦えますし、「4」も最高レベルに数回に1回は勝てますし、「7」も最高レベルに1発が入るからです。

私が思っているだけなのかはよくわかりませんが、将棋ソフトを練習相手として使う場合は最高レベルに勝てるという満足感は結構大事だったりします。とは言っても、2回に1回以上を勝てるようだと、今度は練習相手としては不足なので、最近は「4」でばかり遊んでます。

なので激指4はお気に入りなのですが、20年近く前のソフトなので手に入れることは難しく、また、今更手に入れる必要もありません。なぜならば、激指というソフトは必ずバグ修正ファイルを発売元のサイトから手に入れる必要があるのですが、今となっては激指13を含むそれ以前の激指はバグ修正ファイルを手に入れることが出来ないからです。

それをダウンロード出来たマイナビのウェブページが片っ端から削除されているのです。うーん、残念。

買ってて良かったげきんさし!(羽生先生の公文式の宣伝を思い出したので、つい・・。)

それはそうと、激指を持ってない人には激指15以降の激指を一本持っておくことをお勧めしたいところ。

一番お勧めしたい激指は激指15以降の激指です。

将棋レボリューション 激指15
マイナビ 2019年7月19日発売


激指15以降と書いたのは、最新版と書けば単純明快なのですが、激指には「ナンバリング」「定跡道場」と最近は「詰将棋コレクション」というのもあって、それぞれ付属機能・付属の問題等が違っており、どれが良いかは人それぞれだからです。

それぞれ最新版は「激指15」「激指定跡道場5」「激指詰将棋コレクション」です。

最もスタンダードな激指は激指15で付属機能も充実しているのですが、一つだけリスクがあって、発売から3年以上が経っており、最新バージョンの「激指16」が発売されて、いつ後発の激指になってしまうか分からないという状況があります。

近い日に激指16が発売されるかもしれませんし、激指16は発売されないかもしれません。激指13までは毎年12月に新バージョンが発売されていたので、激指を買うタイミングは目途を付けやすかったのですが、14以降からは発売される時期に規則性はなく突然発売が決まったりするので、買うタイミングはある意味「賭け」です(笑)

激指ナンバリングというのは、後発ほど思考が優れていて、前作までの好評だった機能を引き継ぐ、その時期までの集大成となっているので、今のところ激指15が激指ナンバリングの最高傑作であることは間違いありません。

現在、アマゾンの評価も101個も付いていて、平均評価は五段階評価で4.3!

今のところ、将棋ソフトの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。後発の「激指定跡道場5」「激指詰将棋コレクション」がそれを超えるおもしろさなのか、そこは知りませんけど。

「激指詰将棋コレクション」は聞くところによると、これまでマイナビから発売された詰将棋本の集大成みたいなソフト。詰将棋問題が大量に入ってます。思考エンジンは激指15と同じらしいです。

「激指定跡道場5」は所司先生による定跡講座が大量に入ってる激指。最近発売されました。ある意味、激指の最新版なのですが、対局モードでのコンピュータの最高棋力はPro+とのこと。何故、後発なのに激指15よりも対局時の強さがワンランク下がったのでしょう?(激指15の対局時の最高レベルはPro+2)

以上、最近の激指について、知ってる範囲内で書いてみました。なお、私は激指15を持っているので質問されてもある程度は答えられますが、他の2つは持ってないので質問されても答えられないことを予めご了承下さい。

話を戻しますが、最近は激指4で遊んでいることを書いたのですが、その対局後の感想戦で使っているのは激指15です。激指4も県代表クラスの強さはあると思うのですが、昔のコンピュータ将棋は詰みの発見だけはプロよりも強いため、それを前提とする寄せは恐ろしく上手いのですが、それ以外は私と大して変わらなかったりするわけです。(だから数回に1回は勝てる)

ですから、感想戦で激指4の棋譜解析や検討モードを使うことはありません。あまり信用できないからです。本当かよ、と思うかもしれませんが本当です。

ここで活躍するのが激指15。

下のグラフのオレンジ色のラインが、この記事の最初の方で示した局面の形勢評価。上が激指4で下が激指15。

激指4と激指15の判断の差

激指4は後手(激指4)ややよしと判断していますが、対局中の私は激指15と同じで自分の方(先手)が有利で勝ち筋があるのではないかと50分くらい考えていました。(ね?本当だったでしょう・笑)

長考の末、最善手を指せずに負けたわけですが、何を指せば良かったのかは気になるところ。

69手の正解手

激指15の最善手は▲97角。
次善手は▲46桂。
第三の手は▲59香。

最善手は対局中に思い浮かんだのですが、激指の読み筋ともなっている△64金で攻めが続かないと思って却下しました。▲69香という素敵な継続手があったことに気付きませんでした。ただ、その後の手順(△76馬▲67銀)も難しい。

第三の手である▲59香も対局中に浮かびました。ただ、それも何となくパッとしない感じで勝ちきれないと判断しました。

次善手の▲46桂とか思いつきもしませんでした。対局中はコンピュータの攻めが超特急でやってくると思っているので、そういう手が間に合うとは露とも考えていませんでした。

まあ結局のところ、どれもこれもが私のレベルでは指しこなせる芸当ではなかったという結論。

それはそれで、私にとっては知らないよりも知った方が有意義な結論ではありました(笑)

参考までに私が選んだのは▲14香!

激指4との対局69手

自分で言うのもなんですが、如何にも次の一手らしい大技!

そういう派手な手が好きなんです。でもこの一手、激指15もProレベルまでは後手有利の悪手と判定するのですが、Pro+3まで検討すると600点弱で先手有利と判定を覆します。まるでコンピュータ越えみたいな一手でスゴクないですか?実はその後がボロボロなので全くすごくはないのですけど。

なんにしても、そのマグレの一手も激指4が発売された2004年末の時点では、評価値-850ほどの悪手として結論付けられる一手なのですが、今の新しいソフトがあれば「考えられる一手かもしれない」という結論に変わるわけです。

さて、コンピュータが△同飛と注文通りに食いついて来たので、次に▲42銀を指せれば先手優勢だったとのこと。しかし私が指したのは▲25桂とやや弱気の一手。コンピュータは予想通りの△41香で、それをやられると相手の後手玉は見かけ上寄せるのが至難の技で、もう勝てる気はしませんでした。

と、まあ、こんな具合に激指があると対局中の知りたかったことを知ることが出来て、有意義に将棋の時間が過ごせるわけです。

それで、記事冒頭で述べた私の棋力が上がっているのか、下がっているのかについてですが、激指4のレート戦を20局ばかしやってみたところ、2級にも苦戦するような有様で、間違いなく棋力は下がってます(涙)

最後に上の局面が現れた、勇者になれなかった屈辱の棋譜も付けておきます。

▲わたし
△激指4
将棋盤

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激指 定跡道場5 令和新戦法完全対応
マイナビ 2022年12月9日発売
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