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将棋レボリューション激指12とはとは
引用元:マイナビ商品紹介文PCソフト「将棋レボリューション 激指12」は、世界コンピュータ将棋選手権4回の優勝を誇る最強プログラム「激指」シリーズの最新作です。その強さはもはやプロに迫るところまで達し、将棋ソフトとして初となる「七段」の登場となりました。所司和晴七段による新機能「定跡次の一手」や、「七段を倒せ!実戦編」など、充実のメニューをお楽しみください。
引用元:本製品パッケージ裏面開発者から
今作の思考エンジンは、大局観、読みの正確さの改良により前作から着実にパワーアップしました(激指11に対して持ち時間同一の条件で1204勝750敗)。それに伴い、検討モードや棋譜解析の精度もさらに向上しています。新機能「定跡次の一手」で得意形の序盤をしっかり身につけ、「七段を倒せ!実戦編」で中終盤力を鍛えることで、序盤から終盤まで、ライバルに負けない棋力を身につけて頂ければ幸いです。
参考までに2012年5月に行われた第22回世界コンピュータ将棋選手権で開発版激指は6位、翌年の同大会では4位。
主な機能
【通常対局】COMのレベルは七段~14級までの27段階
【女流と七番勝負】矢内女流、岩根女流と七番勝負
【七段を倒せ!実戦編】用意された1000局面を激指七段を相手に指し継ぐ
【キャラと対局】このシリーズより激指キャラ新登場。棋風が異なる6人と対局
【定跡次の一手】定跡局面から次の一手問題を500問以上収録
【実戦詰将棋】激指同士の対局で現れた詰みのある局面を指し次ぐ。1000問収録
【棋譜鑑賞】マイナビ女子オープンの棋譜を簡単な解説付きで収録
【検討モード】任意の局面を激指が読み筋付きで形勢判断する。
【詰みチェック】任意の局面で詰みの有無を激指が素早くチェック。
【棋譜解析】任意の棋譜を激指が指し手の善悪と読み筋を示しながら解析。
将棋レボリューション激指12の棋力
激指12の対局モード最高棋力である「七段」が激指15のレーティング戦でどのくらいの成績を残せるのか、手作業で100局を対局させてみました。
五段(2400点)スタート

最高レート 2837点(七段 87局目で到達)
最終レート 2810点(七段)
対七段+ 3勝8敗1分(勝率0.273)
対七段 12勝10敗3分(勝率0.545)
対六段+ 18勝4敗1分(勝率0.818)
対六段 11勝7敗2分(勝率0.611)
対五段+ 11勝5敗1分(勝率0.688)
対五段 3勝0敗0分(勝率1.000)
上の結果より激指12の最高レベルである「七段」は、激指15の「七段」に相当するようです。
総評

個人的には11以降の激指ナンバリングの中では影が薄い激指(所有しているのは1、4、7、9、11、12、13、14、定跡道場4、15)で、前作11が強さの面で不当な扱いを受けていたためか、パッケージ裏面に前作よりも確実に強くなっていることをアピールする文章を入れていた点が最も記憶に残っていたところ。(前作激指11の発売当時は「激指11弱い」とか、キミは将棋ソフトを何に使ってるのかね?と問い質したい文面がネット上でチラホラ見られた)
今回、激指15でレーティング戦を行って初めて知ったのですが、激指12の対局モード最高棋力って、激指13のそれと大して変わらなかったんですね。少なくとも激指レーティング戦で100点未満の差のようです。
ただ、激指に限ったことではないのですが、このころのコンピュータ将棋は入玉に対する判断が明らかに間違っていて、上記の対局でも大逆転負けを喫しているのを2~3局見ました。(激指15五段+に負けた5局のうち2局がそれ)
激指ナンバリングは後発ほど棋力も付属機能も優れているので、廉価版以外は昔の作品を買う必要はないのですが、コンピュータ同士の対戦を見る分には、今の激指ではまずやって来ない横歩取り△45角戦法を激指12は選んだり、それを含めて昔の定跡を指すので、見ていて懐かしい気持ちになったりすることもあります。
新発売時点では、普通の人が手に入れることが出来る将棋ソフトの中では最強の将棋ソフトでした。
対応機種 | Windows XP/Vista/7/8 |
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発売元 | マイナビ |
発売日 | 2012年12月14日 |
最高棋力 | 激指15の七段【早指し】 |
特記事項 | ・新機能「定跡次の一手」を搭載 ・棋譜読み上げは矢内女流と岩根女流 ・棋力は前作よりもパワーアップして七段 |
※棋力は激指15レーティング戦の結果
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