
4月5日に第81期名人戦七番勝負第1局(渡辺明名人vs藤井聡太六冠)が東京都文京区のホテル椿山荘で始まりました。
このブログでも事前に勝敗予想アンケートを実施していたのですが、結果はすんごいことになってました。
◆アンケート結果
https://blog.with2.net/vote/v/?m=va&id=238889
さて、名人戦は2日制の勝ちの戦いで、本日は初日が終了。43手を名人が封じました。
渡辺名人が先手で始まったのですが、戦型はこれは雁木になるのでしょうか。後手の藤井六冠が△43銀△32金と組んでいるので現代将棋では雁木と呼ぶのでしょう。なんでも渡辺名人の方が研究勝負から離れた力勝負に誘導したとのこと。
封じ手局面となった藤井六冠の最終手△83飛と三段目に飛車を引くところは如何にも現代流。
ABEMATVでも無料中継をやってくれてるのですが、そこのコンピュータさんの指しかけ局面における形勢判断は50~52%で名人持ちでした。
何でもそのコンピュータさんの43手最善手は▲79玉。以下の読み筋は△95歩▲同歩と激しい順ですが、藤井六冠はそれをやりそう。
次善手が▲56金ですが、これ、なんですか?金は斜めに誘えと格言にありますけど、誘われてもないのに陣形を薄くしてまでそう指すもんなんですかね?
第三の手が▲47銀。素人目にはなんか弱気。金は引く手に攻守在りという格言は聞いたことがありますが、銀についてはその格言は聞いたことがありません。一方で、銀は千鳥に使えという格言もありますので、そういう意味では棋理には反してない気もしますが、ヘボ将棋の感覚だと飛車側の銀は攻めの切り込み隊長なので、それが後退するのはやっぱり弱気に見えます。
水匠5に100億手読ませた結果は下の通り。

こちらも▲79玉が最善手。ABEMAのコンピュータさんと一致。私もそれが堅くするのを好む渡辺名人らしい一手に見えます。
なお、以上は私というヘボ将棋を指す人がテキトーに言ってるだけなので、真に受けないようにご注意下さい(笑)でも、▲79玉はコンピュータ推奨なので、いい手であることは間違いないです。
その昔、竜王戦での挑戦を受けて「私は下馬評を裏切るだろう」と雑誌・将棋世界の表紙にも大きく書かれる名台詞を有言実行した渡辺名人(当時は竜王)。今回は名人として六冠を引っ提げた最強の挑戦者を迎えることになりましたが、今回も下馬評を裏切ることが出来るのか否か!?
全国民が注目する第81期名人戦七番勝負第1局2日目は全将棋ファン必見!
ところで、毎日新聞がネット上でタイムラインという名のブログ中継のようなものもやってくれています。
◆毎日新聞
https://mainichi.jp/meijinsen2023/timeline-no1
◆興味深いツイート
名人戦棋譜速報・会員サイトにて「封じ手予想」の受付を開始いたしました。
— 名人戦棋譜速報 (@meijinsen) April 5, 2023
正解者の中から抽選で両対局者の揮毫や記念扇子、立会人棋士による直筆色紙などをプレゼント。奮ってご参加ください。https://t.co/4Ewc1Pm1sw #shogi #meijinsen pic.twitter.com/1IQfPjzWE8
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