5手7手詰めパラダイス(書評)

詰将棋の本

難易度:★★★★★★★★☆☆
満足度:★★★★☆

内容


1997年に発売された「5手詰めパラダイス」と「7手詰めパラダイス」をまとめて1冊の文庫本にしたもの。月刊誌「詰め将棋パラダイス」に掲載された3手詰めから7手詰めまでの作品全183題を収録。


構成


1ページ1題。問題図下にヒントと作者名。めくって次のページに解答解説。


書評


「詰めパラ」に掲載された作品と聞くと、とても難しい問題集だと推測する人は少なくないと思います。私もその一人でした。

私が1題に要した平均時間と正解率は下の通り。

棋力→将棋倶楽部24の初段

項目問題数平均時間正解率
3手詰13問1分52秒76.9%
5手詰88問5分07秒83.0%
7手詰82問6分55秒82.9%
TOTAL183問4分54秒78.2%


過半数が中段玉や入玉形で、通常の問題集に比べると確かに難しかったのですが、解き始める前に恐れていたほどは難しくなかったです。

私の体感では、実戦形の11手詰めを解くことが苦にならない人ならば、この「5手7手詰めパラダイス」を楽しめるのではないかと思いました。通常の詰将棋よりも4手分くらい難度が上がる感じでしょうか。

この本の魅力は芸術的な詰め将棋を楽しめるところだと思います。芸術的とは、盲点であったり、駒の配置であったり、手順であったり、と言ったところです。

作者には片山倫生さんや岡田敏さんといった有名な詰め将棋作家も名を連ねており、どういった作品が評価されているのかも何となくわかりました。

私は実戦的な筋の詰将棋を好むので満足度を星4つとしましたが、詰将棋を好きな人ほどこの本の評価は上がりそうです。問題も解説もとても良いと思います。


目次


ウォーミングアップ編―3手詰めで肩慣らし(第1問~第13問)
トレーニング編―5手詰めパラダイス(第14問~第101問)
ステップアップ編―7手詰めパラダイス(第102問~第183問)
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