9級から初段までの基本詰将棋(書評)

詰将棋の本

難易度:★★★★★★★☆☆☆
満足度:★★★☆☆

内容


9級から初段までレベル分けされた1~9手詰め130題と、7~19手詰の実戦詰将棋20題、さらに7~23手詰めの曲詰め10題、あわせて全160題。


構成


1ページ1題。ヒント、手数表示あり。めくって次のページに解答解説。


書評


第1章から第4章までは、後ろに行くにしたがって手数が伸びてくる1~9手詰め集。

第4章まで全130問での私の1題に要した平均時間と正解率は次の通り。

棋力→将棋倶楽部24の初段
項目問題数平均時間正解率
1手詰10問8秒100.0%
3手詰30問20秒96.7%
5手詰29問59秒93.1%
7手詰31問5分14秒93.5%
9手詰30問7分21秒86.7%
TOTAL130問3分15秒93.1%


第5章は実戦的な筋を問う詰みのある問題20問と、曲詰め10問。どちらも余詰め・駒余りお構いなしの7~23手詰め。

第5章に関しては平均時間と正解率が書かれてなかったので、2019年11月21日に解いてみました。最後の曲詰10題はやはり難しかったです。

レビュアーの棋力
将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分の四段
項目問題数平均手数平均時間正解率
実戦20問10.7手4分29秒95.0%
曲詰め10問13.4手15分59秒70.0%


全160題の1題平均使用時間→4分11秒(正解率88.8%)

第4章までは問題のレベルを9級から初段までレベル分けしていますが、そのレベル分けはよく出来ている印象。

第5章の実戦詰将棋20問は、詰み筋であり「詰将棋」ではないのですが、実戦でそのまま使える筋が半分くらいあり、これも好印象。

しかし、第5章の最後の曲詰め10問だけは、難度が随分と高いことに加えて、ときどき余詰めがある不完全作が混じっていたりして(一応、章初めに断りはある)、おもしろいのかおもしろくないのか微妙でした。

最初は簡単、後半は結構難しいと、ターゲット層を広げ過ぎている気もしますが、全体的には力作だと思います。


目次


第1章 初級の詰将棋 9級から7級 35問
第2章 中級の詰将棋 6級から4級 40問
第3章 上級の詰将棋 3級から1級 35問
第4章 初段挑戦の詰将棋 20問
第5章 実戦・曲詰めの詰将棋 30問
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