将棋・ひと目の定跡(書評) - 将棋のブログ

将棋・ひと目の定跡(書評)

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対象棋力:将棋倶楽部24の13級以上

阪田大吉の満足度:60%



将棋・ひと目の定跡」の構成は次の一手問題集と同じ形式で、戦型別にまとめられています。

その戦型を得意としている人が見れば、ひと目で次の一手がわかるような局面が大半です。定跡手順からの局面も多いのですが、一手悪手が出てしまった直後の局面からの出題も結構多かったです。(全200問

それで難易度ですが、悪手直後の局面はその戦型を知らずとも、私でも30秒くらいで正解を見つけられるものが多かったです。

また、問題図の下にヒントがあるのですが、それが正解発見への核心に迫っているため全く知らない定跡形からの局面も結構な確率で正解を導き出すことができました。つまり、正解を見つけるという意味では級位者でもじゅうぶん読める簡単な本なのです。

私が実際に解いてみた結果をまとめた結果が下記の表です。

将棋・ひと目の定跡

あんまり知らない相居飛車も、少しは知っている振り飛車もたいして変わらない正解率でした^^;

この本は次の一手問題集というよりは、ヒントにナビゲートされて答えを見つける、そういう本だと思いました。

しかし、この本を読んだからといって何か戦法を覚えられるのかというと、はっきり無理です。戦型が広範囲で且つ局面も断片的だからです。定跡をあまり知らない人がこの本を読んだ時、将棋倶楽部24で13級以上の棋力があれば、バンバン正解出来るし、いろいろな戦型の将棋を垣間見ることもできるので、楽しいとは思います。しかし、棋力向上という観点からはあまり効果がないと思いました。

私の場合、あまり知らない相居飛車の部分を読んでいる時は、普段見ない戦型の急所の手筋を垣間見ることが出来て楽しいという感覚だったのですが、少しは知っている振り飛車の部分を読んでいる時は、定跡書を読んでいた方が知識を身に付けることができるという感覚に変わりました。

しかし読み終わった時は、振り飛車の部分の方では弱点を見つける効果はあったのですが、不得意な相居飛車の部分の方は読み終わった後に、楽しかったということ以外は何も残らなかったように思います^^;

つまり、棋力向上はどうでもよく楽しむことだけが目的ならば、将棋倶楽部24で13級以上なら充分いけると思います。

棋力向上を前提に読むのであれば、オールラウンダーが知識の確認のために使うのが有効ではないでしょうか。初めて読んだ時に90%をひと目で正解出来る戦型があれば、その戦型を使えば立派な有段者だと思います^^!



第1章 相居飛車(第1問~第91問)

相掛かり・序盤の基本1~8
相掛かり・棒銀1~7
相掛かり・腰掛け銀1~3
相掛かり・中原流1~2
相掛かり・ひねり飛車1~3
横歩取り・序盤の基本1~4
横歩取り・相横歩取り1~4
横歩取り・4五角戦法
横歩取り・2三歩型
横歩取り・8五飛戦法1~4
角換わり・序盤の基本1~6
角換わり・棒銀1~6
角換わり・腰掛け銀1~4
矢倉・序盤の基本1~6
矢倉・棒銀1~3
矢倉・雀刺し1~4
矢倉・3七銀戦法1~12
矢倉・森下システム1~2
矢倉・脇システム1~2
矢倉・急戦棒銀1~3
矢倉・右四間飛車1~2
居飛車その他・筋違い角1~2
居飛車その他・鬼殺し
居飛車その他・乱戦

第2章 居飛車対振り飛車(第92問~第187問)

振り飛車・序盤の基本1~4
三間飛車・序盤の基本1~2
三間飛車・早石田1~4
三間飛車・石田流急戦1~3
三間飛車・新早石田1~4
三間飛車・石田流本組み1~3
三間飛車・対居飛車超急戦1~2
三間飛車・対居飛車急戦1~3
三間飛車・コーヤン流1~4
中飛車・序盤の基本
ゴキゲン中飛車1~11
向かい飛車・序盤の基本1~8
四間飛車対居飛車急戦
四間飛車対右銀急戦1~6
四間飛車・山田定跡1~6
四間飛車急戦対策
四間飛車対鷺宮定跡
四間飛車対4五歩早仕掛け1~5
四間飛車対左4六銀1~2
四間飛車対棒銀1~5
四間飛車対右四間飛車1~6
四間飛車対左美濃1~3
四間飛車対玉頭位取り1~3
四間飛車・藤井システム1~4
藤井システム・対急戦1~2
四間飛車4四銀型対穴熊1~2

第3章 相振り飛車(第188問~第200問)

相振り飛車・序盤の基本1~13
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